最近、ニュースを開けば「イラン情勢の緊迫化」や「〇〇ショック」といった不穏な見出しが飛び交い、株価が大きく揺れ動いています。
毎朝、証券口座のアプリを開くたびに、昨日まであったはずの資産が数万、数十万と目減りしていくのを見るのは、本当に心臓に悪いですよね。
せっかく新NISAで積み立ててきたのに、全部なくなっちゃうの?
もっと暴落する前に、一旦すべて売却して『損切り』した方がいい?
もしあなたが今、その恐怖に駆られて「売却ボタン」を押そうとしているなら…
ちょっと待ってください!
ここでパニックになって手放すことこそが、長期投資において「絶対にやってはいけない最大の失敗」です。
実は私自身、今回の株価下落によって、到達したはずの「資産3000万円(アッパーマス層)」からあっけなく転落し、一気に数百万円の資産を溶かす恐怖を味わいました。
しかし、私は「ある鉄則」を守り、一切のパニック売りをしませんでした。
その結果、資産はどうなったのか?
この記事では、私の実際の資産推移(リアルな画像)を公開しながら、「暴落時にNISAを手放してはいけない理由」と、「長期投資の残酷な、けれど希望のあるリアル」をお伝えします。
今、資産が減って不安なあなたの「最高のお守り」になるはずです。
ぜひ最後まで読んで、心を落ち着かせてください。
はじめに:ニュースを開くのが怖い…。株価暴落で資産が溶ける恐怖
トランプ関税、そしてイラン情勢…終わらない相場の乱高下
投資を始めた頃は「毎月コツコツ積み立てていけば、いずれ綺麗な右肩上がりのグラフになるはず!」と期待していた方も多いのではないでしょうか。
しかし、現実の相場はそんなに甘くありません。
少し前には「トランプ関税ショック」で市場が大きく揺さぶられ、直近では「イラン・イスラエル情勢の緊迫化」など、株価は安定するどころか乱高下の連続です。
実際に、直近6ヶ月の「日経平均株価」のチャートを見てみましょう。

ニュースで大騒ぎになった暴落も、少し引いて見れば絶好の「バーゲンセール」だったことがわかります。
たった数日で真っ逆さまに落ちるこの絶壁……。
連日、経済ニュースでも悲観的な見出しが飛び交いました。
【日経平均、急落継続見通し 週次3229円安 イラン交戦不安連鎖も】
(引用元:IG証券 マーケットニュース より)【日経平均は大幅反落で寄り付く、一時3000円超安に下げ拡大 イラン情勢の長期化を警戒】
(引用元:Newsweek日本版 より)【日経平均 一時4200円超の下落 イラン情勢めぐり原油急騰で 午前は全面安の展開】
(引用元:TBS NEWS DIG より)
初心者を襲う「NISA損切り」の甘い誘惑
相場が大きく崩れると、X(旧Twitter)などのSNSではこんな悲鳴が聞こえてきます。
「新NISAで始めたばかりなのに、もうマイナス数万円…」
「これ以上損したくないから、全部売ってNISAやめました」
特に、投資を始めたばかりの初心者にとって、自分の大切なお金が減っていく画面を見るのは、想像を絶するストレスです。「これ以上傷口が広がる前に、早く売ってしまいたい(損切りしたい)」という強烈な誘惑に駆られるでしょう。
しかし、ここで「売却ボタン」を押して相場から逃げ出すことこそが、投資の世界における最大の罠なのです。

でも、それが初心者が陥る最大の罠なのです。
資産3000万円から「マス層」へ転落した私のリアル
「偉そうなことを言っているけれど、どうせ元々お金持ってるから余裕なんでしょ?」
そう思われるかもしれません。
しかし、私も暴落の恐怖と無縁ではありません。
実は今回の相場下落によって、長年かけてようやく到達したはずの「資産3000万円(アッパーマス層)」の壁をあっけなく割り込み、再び「マス層」へと転落してしまったのです。
当時のリアルな資産画面がこちらです。

到達したはずの3000万円の壁を割り込み、2,989万円まで目減りしてしまいました……。
コツコツ積み上げたお金が数日で消える絶望感
私は20代の頃、リボ払いでマイナス100万円の借金を抱え、昼夜問わずダブルワークで泥水すするような思いをしてリボ払いを完済。その後転職をし、数年かけて最初の100万円を貯めました。
あの頃の血の滲むような努力で積み上げたお金が、自分のせいでもない世界情勢の悪化で、たった数日で100万円、200万円と吹き飛んでいくのです。
「ああ、また振り出しに戻るのか…」
「あのダブルワークの苦労は何だったんだ…」
という絶望感は、言葉にできません。
平常心でいられるわけがないのです。
参考記事:リボ払い借金100万から這い上がった私のリアルな実体験はこちら↓
なぜ私たちは「暴落時に売り、高値で買ってしまう」のか?
プロでも相場のタイミングは読めない
「自分は冷静だ」と思っていても、いざ自分の資産が減り始めるとパニックになってしまう。これはあなたが弱いからではありません。人間の脳に最初から組み込まれている「バグ」のようなものです。
行動経済学には「プロスペクト理論」という有名な理論があります。 簡単に言うと、人間は利益を得た喜びよりも、「損失を出した苦痛」の方を約2倍も強く感じてしまうという心理メカニズムのことです。
つまり、投資で10万円増えた時の喜びよりも、10万円減った時の心のダメージの方が圧倒的に大きいのです。

自分が特別弱いわけではないので安心してくださいね。
名著に学ぶ鉄則:「稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせよ」
投資の名著『敗者のゲーム』が教える残酷な事実
では、プロスペクト理論による「パニック売り」を防ぐためにはどうすればいいのでしょうか?
その答えは、投資の世界的名著であるチャールズ・エリスの『敗者のゲーム』に書かれている、あまりにも有名なこの一文に集約されています。
「稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせなければならない」
これはどういう意味か?
株式市場の長期的な利益の大部分は、「ほんの数日間の急激な上昇(=稲妻)」によってもたらされる、という残酷な事実です。
相場が暴落して恐怖に駆られ、市場から逃げ出して(全売却して)しまった人は、その直後にやってくる「稲妻が輝く瞬間(急回復)」の恩恵を一切受けることができません。
たった数日の急回復を取り逃がすだけで、長期的な投資の利益は半減、あるいはマイナスになってしまうのです。
一時的な下落の後にこそ「稲妻」は落ちる
「本当にそんな急回復なんて起きるの?」と思うかもしれません。
では、米国を代表する株価指数「S&P500」の直近6ヶ月のチャートを見てみましょう。

ここで逃げた人は、この回復の恩恵を受けられません。
見てください。
3月末から4月初旬にかけて深い谷底へ落ち込んだ直後、まさに「稲妻」のようなものすごい角度で急回復(V字回復)しているのがわかりますよね。
ニュースの悲観的な報道に煽られ、一番苦しい「谷底」でNISAを損切りしてしまった人は、この右肩上がりの利益を1円も取れなかったのです。
相場の底(一番安いタイミング)をピンポイントで当てることは誰にもできません。だからこそ、私たち素人の投資家ができる唯一にして最強の戦略は、「どんなに暴落しても、画面を閉じて、ただひたすら市場に資産をさらし続ける(居座る)こと」なのです。
歴史が証明!過去100年の「どんな大暴落」も相場は乗り越えてきた
「数ヶ月で回復したのは、今回たまたま運が良かっただけでしょ?」
「リーマンショックみたいな本当の大暴落が来たら、今度こそ終わりじゃないの?」
そんな不安の声が聞こえてきそうですね。
では、さらに視野を広げて、過去約100年間の「米国株式市場の暴落と回復の歴史」を見てみましょう。

どんなに絶望的な大暴落でさえ、長期的な視点で見れば「右肩上がりの単なる通過点」に過ぎないことがわかります。
1929年の世界大恐慌から始まり、ブラックマンデー、ITバブル崩壊、リーマンショック、そして記憶に新しい2020年のコロナショック……。歴史上、何度も「資本主義はもう終わりだ」「株は紙くずになる」と絶望視された大暴落がありました。
しかし、長期的(対数目盛)なグラフで見れば、それらすべての大暴落すら、右肩上がりの成長の「単なる通過点」に過ぎなかったことがわかります。
さらに、米国株式(S&P500)の過去100年における「最悪の下落トップ5」を表にまとめました。
S&P500 過去の「最悪の下落トップ5」と回復までの期間
| 順位 | 暴落の名称(発生年) | 最大下落率 | 回復までの期間 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 世界大恐慌 (1929年) |
-83% | 約13年 |
| 2位 | 世界金融危機 (2007年・リーマンショック) |
-50% | 約5年 |
| 3位 | ITバブル崩壊 (2000年) |
-47% | 約7年 |
| 4位 | オイル・ショック (1973年) |
-43% | 約6年 |
| 5位 | ブラック・マンデー (1987年) |
-30% | 約2年 |
※画像チャートの数値を参照。回復までの期間は市場全体の傾向を示す目安です。
いかがでしょうか。
100年に1度と言われたリーマン・ショック(-50%)でさえ、約5年で元の水準まで回復し、その後はさらに最高値を更新し続けています。
もしあなたが、暴落の恐怖に耐えきれずに一番の「底」で売却してしまえば、そのマイナスは「確定した損失」になり、二度と戻ってきません。
しかし、どんなに資産が半分になろうとも、決して市場から逃げ出さず「ガチホ(長期保有)」し続けた人だけが、最終的に勝者となっているのが歴史の事実なのです。
【V字回復】パニック売りの誘惑に勝った結果、資産はどうなった?
約200万円のプラス!「気絶投資法」の絶大な威力
もし私が、あの絶望的な谷底で「もう耐えられない!」とNISAをすべて売却していたら、資産は2900万円台で確定し、そこからダブルワーク時代のように、また自力で血を吐くような思いをして200万円を貯金し直さなければなりませんでした。
しかし、私がやったことはただ一つ。
「証券アプリをそっと閉じ、相場が回復するまで気絶したように放置したこと」です。

これが凡人にできる最強の投資法です。
その結果、現金で追加の猛烈な入金をしたわけでもないのに、市場(インデックス)が勝手に働き、たった数週間で約200万円もの資産を取り戻してくれました。
これこそが、長期投資の最大のメリットです。

再びアッパーマス層に返り咲きました!
まとめ:暴落が来たら「画面を閉じて放置」が正解
いかがだったでしょうか。
投資を長く続けていれば、今回のイラン情勢やトランプ関税のような「〇〇ショック」は、今後必ず何度もやってきます。その度に、積み上げた資産は数十万、数百万単位で乱高下するでしょう。
しかし、歴史が証明している通り、資本主義の市場は暴落と回復を繰り返しながら、長期的には力強く右肩上がりに成長していきます。
明日、またニュースで「株価大暴落!」と騒がれたら、この記事のチャートを思い出してください。そして、証券口座の画面をそっと閉じて、美味しいものでも食べてぐっすり寝てしまいましょう。
私たち普通の会社員が、相場のプロに勝つための唯一の戦略。
それは、「タイミングを読もうとせず、ただひたすら市場に居続けること」です。
嵐が過ぎ去った後には、必ずまた美しい「稲妻」が輝くのですから。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!



