きによく使われるのが「平均貯金額」です。
しかし実際の家計状況を見るには、「中央値」を参考にすることも重要です。
この記事では
・平均貯金額
・中央値
の両方のデータをもとに、日本人のリアルな資産状況を解説します。
日本人の平均貯金額はいくら?【2026年最新版】
平均貯金額を見ると、日本人は意外と多くの資産を持っているように感じるかもしれません。
しかし、実際の家計状況をより正確に知るためには「中央値」を確認することが重要です。
中央値とは、貯金額を少ない順に並べたときに、ちょうど真ん中に位置する金額のことを指します。
一部の高額資産を持つ世帯の影響を受けにくいため、より現実に近い数値と言えます。

金融広報中央委員会の調査によると、日本人の金融資産の中央値は次の通りです。
| 世帯 | 平均 | 中央値 |
| 単身世帯 | 約871万円 | 約100万円 |
| 二人以上世帯 | 約1307万円 | 約330万円 |
出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(2023)」
平均と中央値を比較すると、その差は非常に大きいことがわかります。
つまり、日本では一部の資産を多く保有する世帯が平均値を押し上げており、実際には中央値に近い水準の家庭が多いというのが現実です。
「平均貯金額」だけを見ると安心してしまいがちですが、実際の家計状況を把握するためには中央値もあわせて確認することが大切です。
実は借金に追われていた頃の私は、「平均」や「中央値」なんて言葉すら知らず、ただ毎日に絶望していました。
その後、ブラック企業を抜け出し、運良く上場企業へ転職。
ようやく安定した収入を得て「先取り貯金」を始めたものの、最初はこの「平均値」を見て「みんなこんなに持ってるの?絶対無理じゃん…」とさらに落ち込んだのを覚えています。
でも、この「中央値」の存在を知ったとき、視界がパッと開けました。
「自分の頑張りは無駄じゃなかったんだ」と。
貯金が楽しくなったのは、そこからです。
もし今、高すぎる平均値を見て焦っている方がいたら、まずは実態に近い「中央値」を目標にしてみてください。自分の現在地が分かれば、必ず景色が変わりますよ!
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年代別の平均貯金額(全体像)
では、年代別ではどのくらいの貯金があるのでしょうか。
金融広報中央委員会の調査をもとに、年代ごとの平均貯金額を見てみましょう。
| 年代 | 平均 | 中央値 |
| 20代 | 約307万円 | 約100万円 |
| 30代 | 約856万円 | 約337万円 |
| 40代 | 約1235万円 | 約500万円 |
| 50代 | 約1611万円 | 約800万円 |
| 60代 | 約2359万円 | 約1380万円 |
年代別に見ると、年齢が上がるにつれて平均貯金額は増加していく傾向があります。
しかし、ここでも平均と中央値の差は大きく、すべての人が平均通りに貯金できているわけではありません。
特に30代〜40代は、住宅ローンや教育費などの支出が増える時期でもあり、思うように貯金が増えないと感じる人も多いのが現実です。
貯金が思うように増えない背景には、手取りの伸び悩みも影響しています。
なぜ日本人の手取りは増えないのか?
貯金が増えない理由については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【年代別】貯金額の詳細解説
では、年代別ではどのくらいの貯金があるのでしょうか。
金融広報中央委員会の調査をもとに、年代ごとの平均貯金額を見てみましょう。
20代の平均貯金額
20代の平均貯金額は約307万円、中央値は約100万円となっており、平均と中央値には大きな差があります。
このことから、一部の貯蓄が多い人が平均値を押し上げていることがわかります。
そのため、実際の体感に近いのは中央値の水準と言えるでしょう。
20代は社会人として働き始めたばかりの人も多く、貯金額はまだ少ない傾向があります。
なお、日本全体では単身世帯の約38%、二人以上世帯の約24%が貯金ゼロというデータもあり、貯蓄がない状態も珍しくありません。
30代の平均貯金額
30代の平均貯金額は約856万円、中央値は約337万円となっており、平均と中央値には大きな差があります。
この差から、一部の高所得・高貯蓄世帯が平均値を押し上げていることがわかります。
そのため、実際の家計に近い水準は中央値と考えるのが現実的です。
30代は結婚や住宅購入、子育てなどライフイベントが重なる時期であり、支出が大きく増えやすい年代です。
そのため、順調に貯金できている人と、思うように貯金が増えない人の差が広がりやすい特徴があります。
40代の平均貯金額
40代の平均貯金額は約1,235万円、中央値は約500万円となっています。
ここでも平均と中央値の差は大きく、すべての世帯が平均通りに貯金できているわけではありません。
実際には、教育費や住宅ローンなどの支出がピークを迎える時期でもあり、思ったほど貯金が増えないと感じる人も多い年代です。
そのため、平均値よりも中央値のほうが実態に近い指標と言えるでしょう。
50代の平均貯金額
50代の平均貯金額は約1,611万円、中央値は約800万円となっており、平均と中央値には大きな差があります。
この差から、一部の資産を多く保有する世帯が平均値を押し上げていることがわかります。
そのため、実際の家計状況に近いのは中央値の水準と考えるのが現実的です。
50代は収入がピークを迎える一方で、教育費や住宅ローンなどの支出も重なる時期です。
さらに、老後資金の準備を本格的に意識し始める年代でもあり、資産形成の進み具合によって大きな差が出やすい特徴があります。
前述でも触れましたが、日本全体では単身世帯の約38%、二人以上世帯の約24%が貯金ゼロというデータもあります。
50代という老後を目前に控えた年代であっても、貯蓄がない世帯が一定数存在しているのが現実です。
このことからも、資産形成は「まだ先」と考えるのではなく、できるだけ早い段階から取り組むことが重要だと言えるでしょう。
60代の平均貯金額
60代の平均貯金額は約2,359万円、中央値は約1,380万円となっており、平均と中央値には大きな差があります。
この差から、退職金や長年の蓄積により資産を多く保有している一部の世帯が、平均値を押し上げていることがわかります。
そのため、実際の家計状況に近いのは中央値の水準と考えるのが現実的です。
60代は定年退職を迎え、これまでに築いてきた資産を取り崩しながら生活していく時期に入ります。
そのため、現役時代にどれだけ資産形成ができていたかによって、生活の余裕に大きな差が生まれる年代でもあります。
老後生活に直結する年代であるにもかかわらず、貯蓄がない世帯があるという現実からも、現役時代からの資産形成の重要性がわかります。
貯金額の目安はどれくらい?
貯金額の目安は人それぞれですが、一般的には生活費の3〜6ヶ月分がひとつの基準とされています。
ただし、日本の中央値を見ると、そこまで貯金できていない世帯も多いのが現実です。
そのため、「平均」ではなく中央値を参考にしながら、自分の生活に合った目安を考えることが大切です。
Q1.貯金できない人の特徴は?
A.貯金できない人にはいくつか共通点があります。
- 収入より支出が多い
- 固定費の見直しをしていない
- 貯金を「余ったらするもの」と考えている
特に多いのが、「先に使って余ったら貯金する」というパターンです。
しかし実際には、先に貯金分を確保する「先取り貯金」をしない限り、お金はなかなか残りません。
私自身も以前はこの状態でしたが、毎月少額でも先に貯金する仕組みに変えたことで、徐々に貯金が増えるようになりました。
会社の給料(手取り)が増えない原因については、こちらの記事で詳しく解説しています。
Q2.貯金と投資はどちらを優先すべき?
目安としては、生活費3〜6ヶ月分の貯金を確保してから投資に回すと安心です。
A.結論から言うと、まずは生活防衛資金としての貯金を優先し、その後に投資を始めるのが基本です。
いきなり投資を始めると、急な出費があったときに資産を取り崩す必要が出てしまい、結果的に損をする可能性もあります。
もともとは「投資は怖い」と感じて貯金だけをしていましたが、「老後2000万円問題」をきっかけに行動を開始。
最低限の貯金を確保したうえで投資を始め、現在は資産3,000万円まで伸ばすことができました。
投資をこれから始めたい方は、新NISAの仕組みや始め方をまとめた記事も参考にしてみてください。
Q3.貯金ゼロでも大丈夫?
結論から言うと、今の時点で貯金がなくても問題ありません。
実際に、日本では一定数の世帯が貯金ゼロというデータもあります。
重要なのは「これからどうするか」です。
少額からでも貯金や資産形成を始めることで、将来の状況は大きく変わります。
私自身もマイナス100万円からのスタートでしたが、リボ払いの完済→先取り貯金という順番で一つずつ改善。
目の前の課題をクリアしていくことで、少しずつお金の流れを整えることができました。
無駄な支出を減らし、貯金体質に変えていく具体的な方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
「自分にはまだ早い」と思っている人ほど、今始めることで将来の差は大きく広がります。
日本人の平均貯金額まとめ
日本人の平均貯金額を見ると、「意外と多い」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、その数字をそのまま信じるのは危険です。
中央値を見ると、実際の貯金額は平均より大きく下回っていることがわかります。
さらに、一定数の世帯が貯金ゼロである現実を踏まえると、平均値だけで判断するのは危険です。
・平均値に安心しないこと
・中央値を基準に現実を把握すること
そして何より大切なのは、
「できるだけ早く資産形成を始めること」です。
少額からでも行動を始めることで、将来の資産状況は大きく変わります。
初心者向けに、新NISAの仕組みや始め方をわかりやすくまとめた記事もあるので、これから投資を考えている方は参考にしてみてください。





